「あの家は貧しすぎてタイルも貼れない」 (スペインの慣用句)


スペインタイルとは?

イルとは、「釉のかかった陶器の板」のことです。

イルの歴史は古く、世界最古のタイルはエジプト第三王朝時代の青いタイル(紀元前2700年前)と言われています。エジプト王国が滅んだのちも、オリエント世界でタイル文化は発展を続けましたが、7世紀初にイスラムが興ると、イスラム世界での建築用装飾部品として、タイル文化は成熟し、1つのピークを迎えます。

756年にイスラムによるスペイン半島支配がはじまると、イスラムからさまざまな文化がスペインにもたらされました。
その中でもとくに建物の建築様式、そして装飾用タイルの2つは、1492年にイスラムがスペイン半島を去ったのちも、現代にいたるまで色濃くイスラム文化の影響を伝えています。イスラムから15世紀に伝えられたクエルダ・セカ工法とクエンカ工法という2つの新しいタイルの工法は、タイルの生産量を飛躍的にアップさせました。

してこの頃からスペインに伝わったタイル文化が欧州各国へ伝播しはじめます。オランダ、イギリス、ポルトガルなどにおいて、イスラムやスペインとは違った欧州独自のタイル文化が花開き、工業化されていきます。これにより、それまで芸術品だったタイルは、もっと実用的な、台所やお風呂場、床や壁に敷き詰める工業製品のタイルへと変わっていくのです。




どうやって作るの?

この教室ではおもにクエルダ・セカという方法でタイルに絵を描きます。
その方法は下記の通りです。

タイル板に絵の原案をマンガンで描きます
釉薬を塗ります

窯で焼いて出来上がり



講師のご紹介

当スクールには講師が2名おります。
両名とも本場スペインはマドリッドにある美術工房”El Alfar”にてスペイン人講師の直接指導を受け、
4年間にわたりスペインタイル絵付けを専修してまいりました。
日本での教室開催に十分なプロフェッショナルの技量を取得したとの証明を授与されています。

講師YOKO

得意なのは、花モチーフや淡色使いなど、繊細な(?)印象の作品。
手作りタイルが日常生活のいろいろな場面にあったら…と考えています。
パワフルな Mari 先生と共にタイルの世界を広げて、たくさんの方々と楽しんでいきたいと思っています。

講師MARI
得意なのは大胆な柄や絵による力強い印象の作品。
YOKO先生とちょうど正反対のタイプです。(笑)
日本ではあまり馴染みないタイル絵付けですが、これが皆様の人生の彩りに役立ったらとても嬉しいです。

※受講希望者にはさらに詳しいプロフィールをお送りします。


私たちの指導講師であるマリア・ホセ・セルダンについて
履歴
1971年マドリッドに生まれる。父と兄が画家の芸術家系。
1997年、マドリッド州立大学陶芸科卒業。
1998年、マドリッド、コンプルテンセ大学にて教職免許を取得。
現在
1997年に開設した工房「エル・アルファル」で陶芸を教えながら、タイルの釉薬の色と製法についての研究を続けている。伝統的なタイル文化を守りつつ、タイル工法を発展させることを1つの目的としています。